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にこにこにこむぎ。

比べたがり屋の世間に流され疲れたら、またおいで

キングオブエジプトを公開初日に見てきた

鉄は熱いうちに打て、とっても好きなことわざなので、早速キングオブエジプトを見てきた感想をだらだらと話します。キングオブエジプトに気合いを入れすぎて玉森くんやキスマイへの思いが止まらないっていうタイトルにしようか真剣に悩みました。真剣に。それくらいキングオブエジプトの直接的な感想は少ないです。映画を見て感じたこと、パンフレットやネットでの対談記事(複数)を読んでの気付きを踏まえながら玉森くんが声優というお仕事をしたことやその展望とかを書き留めてます。

 

 

声優というお仕事に挑戦したこと

毎年映画やドラマや、それこそドリボという舞台に絶えず出演させてもらっている玉森くんって「ジャニーズだから」という要因があるにしろ確実にステップアップして芝居の世界でぐんぐんと活躍しているなと感じます。MYOJOの1万字インタビューでも「グループ内で、お芝居で、いちばんになりたい」と語ってくれていて、憧れやこうなりたいという理想をおかずに自分を貫くタイプの玉森くんが、キスマイの中でどうあるべきかというのを考えてその中でお芝居を選んでくれたこと、そしてそれが単なる義務感じゃなくて楽しんで学べているということにわたしは涙が止まらなくて。そして今回の吹き替えという声の仕事のオファーを頂いたこと、本当に新たな可能性を感じたしこれまでに例のないお仕事だからたくさんの人にその新鮮さに注目してもらいたいって思う。

 

実際問題玉森くんがお芝居が上手なのかとか声がいいのかとかそういったことはわたしは贔屓目で見てしまうからちゃんと言えないけれど、玉森くんが初めての声優経験に際して「いい緊張感と気合で乗り越えられた」と言っていて、わたし、これが玉森くんの良さだと思うんですよね、分からないけどスタッフさんや関係者が玉森くんを使おうって思ってくださるひとつの要因なのではないかなと。

 

わたし、玉森くんのどこが好き?って聞かれたらいつもこういうんですね。特別歌がうまいとかダンスがうまいとか、演技やトークが秀でているわけでもなくて、目立ってこれといった武器もなければ一つ一つにも別段技術がない。絵に描いたようなゆとりで何事も平均点を超える安定感はあるものの可もなく不可もなく、見た目の愛らしさや彼特有の愛嬌でその技術の不足分を乗り越えていける、つまりは愛嬌だけで人生うまいこと渡っていける。でもそれが一種の才能であるしそんな玉森くんが好きだ、と。

出来ない玉森くんを甘やかしているのかと言ったらそうではなくて、そんなこんな言っている今でさえも玉森くんはとっても負けず嫌いで「頑張ったよ」「練習したよ」なんて言わないけど着実にスキルを上げていて、わたしは謙遜として玉森くんは出来ないけどそこがいい♡みたいな言い方をしてしまうけど、実際問題そう見せかけておいて玉森くんはきちんとやるときにはやってくれるところがかっこいいなと思うわけです。

 

まさに、声優という未知のお仕事に対して、緊張はしつつも物怖じせずに自分なりに進めるというところが玉森くんの強み。実写への吹き替えだというのを忘れて、アニメの「ファインディングニモ」を声優の参考にした男ですよ?彼には声優への先入観も偏見も知識も何もありません。これは無知ではありながらいい意味で無知。それこそが玉森くんの良さで、目の前にあること、監督やスタッフからのお話、自分の感受性、すべてをまっすぐ自分の声に込めることができる。その前向きさや素直さがしっかりお仕事に出るから「ジャニーズだから」の壁を超えて評価されたりお仕事をまたもらうことができるのだと思っています。

見た目がのほほんとしているから、きっと損することもたくさんあったのではないかと思うし、玉森くんをよく知らない人には未だにそう映っていると思う。けど実際に仕事ぶりを見たら玉森くんのそういった本質に触れることができる、伝わるんだとわたしが自信を持って言えます。

 

実際に、仕事の幅が広がることでこの仕事を始めたばかりの頃に描いていた理想に近づけてるなという実感はあるんでしょうか?という質問に「僕、そういう理想は持ってないんです。(中略)目標は細かくは決めてない。いただいたお仕事に、その都度その都度集中するだけです。」と答えています。単に複数のことを同時に考えられない人間としての答えであったとしたら的外れなことを言ってしまうことになるけど、玉森くんが難しいことを考えずに仕事来たぞ!経験だ!やったー!って思って猪突猛進できるところが玉森くんらしい良い姿勢だな。理想を持っていないというのもかっこいいし、難しく目標を設定しないのもかっこいいし、でも与えられたことに全力で取り組むのもかっこいい。

 

 

玉森くんなりの向き合い方

玉森くんにはアイドルの顔に切り替わる瞬間がある。PVのメイキングとかを見ていると、さっきまでいつものオフの玉森くんだったのに本番になるとすっごく楽しそうにニコニコしているというのがよくあります。それはどのアイドルでもそうだ、と言えばそれまでですが、普段騒ぐタイプではない玉森くんがPV撮影に求められるわちゃわちゃにすぐ馴染める順応力の高さってすごいなと思うんですよ。わたしが実際あんまりはしゃがないタイプでそういう騒がしい場になれていないから、いくら仕事とは言えそう簡単に割り切って楽しそうな表情なんて出来るものなのか!?と感じてしまうからというのが大きいかもしれませんが。でもアイドルの玉森くんは素で楽しいと伝わるようなまっすぐな笑顔を向けてくれている。

 

「(レコーディングの場で)他の声優さんたちがすごく声を張っていらしたので、僕だけ普通の声だと全然バランスが取れないから、いつもよりテンションを上げました(笑)でもひとつわかったのは、声を張っている方が明るさのテンションは出しやすいってこと。声の通りもいいし、声に感情がつられていく…みたいな感じで、それは発見でした。」

と語っているんですけどね、これを読んで思い出したのはアイスクリーム(アルバム)のジャケット撮影の様子です。カメラマンの指示もあって「イェーイ」などと言いながら明るい表情を作って躍動感のある中で撮影をしていています。定番の玉森vs二階堂の絡みの中で「相手は世界のレスリーだぞ」と言ったような発言をして相手を立てて失礼のないように全力で楽しんでお仕事をしているのだなあと仕事人玉森を感じました。まさに玉森くんは相手のテンションや状況、要求に順応して取り組む力がある。だから周りの方が声を張っていることに気付くと自分も声を張るように心がけたり、それだけじゃなくてそれこそが玉森くん演じるベックのお調子者感を出すのに有効であったと気付いたところまで含めて玉森くんの才能だと思います。

 

また「(自分の声は)そんなに好きじゃないです。自分の歌声を聞くと、音程が狂ってるわけじゃないのに、なんか”気持ち悪い”って思う。いつまでも聞き慣れないんです。自分の中で、理想の声があるのかな。」「僕何か気合いを入れる時…たとえばレコーディングの時とかは、よく裸足になるので、今回も靴を脱いでやりました」とも話しているんですよね。声のお仕事が自分に来たことにははてなマークが飛んでいたものの気合いで乗り越えた、気合いで乗り越えるためにいつもの慣習として靴を脱いだ、いつも靴を脱いでいるのは歌のレコーディングのときなど、でもそのレコーディングを通して聴く自分の声には慣れない。この繋がり、とってもスターだと思いません!?自分の声は好きじゃないんです…って言いながら、歌のレコーディングのときに倣って靴を脱いで気合いを入れて声優に挑みました!って…伝わってます!?自覚していないトンチンカンなところ、スターの風格出てるわ…

 

 

 

玉森くんとベック

すでに公となってるストーリーを基にお話していますが、一部ネタバレ含むので読みたくない人はスルーしてください。

 

玉森くんはベックという人間の役を演じているんですけど、セトという世界を支配しようとしている暴君(彼は神)に立ち向かうために、その他の色々な神の力を借りて試練を乗り越えていくんですね。

 

少し反れますが、わたしの概念として神って一番上に1人君臨していて民がそれを崇めるといった構図だとばかり思っていたんですけど、神ってたくさんいるんですね。王となりトップに君臨する神が一番上に就き、その他の役職として「砂漠の神」「愛と音楽と酒の女神」などなど各方面に神が存在している感じ。今思えば太陽神ラーとか、知ってますよね、そりゃ神は1人じゃないわ。

 

話を戻して、ベックは元々王となるはずだった(そして最終的に世を治めることになる)ホルスという神と主にタッグを組んでエジプトを救うためにセトに立ち向かっていて、最終的に2人でセトを殺すことができたときにホルスがベックのことを「君は神かもしれないね、それは不可能の神だ」(←自分なりに編集andニュアンス)と言うんですね。この「不可能の神」というフレーズがとってもベックにぴったりでした。

ベックの恋人ザヤはとても真っ直ぐに信仰深い人でホルスが力を失った後も、ホルスならエジプトを救ってくれると信じていました。一方玉森演じるベックからは「運で行く」というようなフレーズが度々出てきます。全く対照的な性格の2人だけど、愛し合っているからこそベックは「ザヤが信じているから俺も信じてみるかな」って思えた。つまり、ベックは道理的に無理だと分かれば「不可能」と思い込んでしまう性格ではあるものの、ザヤを想う気持ちから不可能に立ち向かうことが出来たし不可能を可能にできた。そもそもベックがセトに立ち向かうきっかけはザヤであるし、ザヤが望むことだからと命を投げ出して行動できる愛の力は並大抵のものじゃない。それにベックが諦めずに進んでこれたのも、愛の力があったからとは言え素直さがないと純粋に無理ですよね。玉森くんは「自分とベックは似ていないと思う」と言っていたけど、ベックの素直さは玉森くんに似ているなと感じます。

 

玉森くんは何かに頼ったりすがったりして突き進んでいくタイプではないと思います。自分の力で乗り越えていきたいし、辛いことがあってもメンバーがいれば怖いものなんてないんだと。そうやって自分自身やメンバーを信じることができるのって玉森くんの素直さがあるからのことであって、ちょっとでもひねくれていたら愛とか絆とかそんなクサいものを受け入れることなんて出来ません。

玉森くんね1万字インタビューで「7人で」ってめっちゃ言うんです。7人で何かを成し遂げたいし、次のステージには7人で一緒に行きたいし、代表作のような一発でみんなの記憶に残るような何かを7人で形に残せたらって思ってる。5周年とは言えまだまだ油断せずに上を目指しているキスマイは、まだまだ成し遂げていないことや達成したい目標があって、今のままだと「不可能」かもしれないことでも7人なら可能だと信じてるんだとわたしは思っているんですよ、思いたいんです。

だから劇中でホルスの口から「不可能の神」と言われたとき、あっ玉森くんのことだ、と考えてしまって涙がつーっと頬を伝った。玉森くんは、玉森さん自身と役柄のベックに共通点はありますか?と問われると「まったく似てないですね(笑)」と言うし、ベックはホルスと共に恋人を救うために戦いますが玉森さんだったら?と問われると「無理です、立ち向かえないです(笑)」と言うけど、6人を信頼して未来に進んでいく思いがある限り間違いなく玉森くんは不可能の神ベックと共通している。

 

 

わたしが好きだったシーン

これはネタバレですね。見たくない方はスルーで。以下ただの覚書程度に気持ち垂れ流してるので、逆に映画を見た人じゃないと伝わらないかもしれないです…(笑)

 

・冒頭のまだまだ平和な時代のベックとザヤの絡みはとにかく可愛い。純愛に満ちてる。盗賊ベックが盗んできた衣装を身にまとって王位継承式に行くんですけど、それを嬉しそうに着るザヤは本当に愛らしくて女の子らしい。2人の純愛の背景は全く描かれていない中で割と序盤に駆け落ちしたということを知るんだけど、「楽はさせてやれないけど幸せにする」といったフレーズをベックは度々言うんですよ…しかもザヤのいないところで…かっこいいかよ…

 

・王位継承式でセトとホルスが戦いを始めたことで民が混乱して逃げるんですけど、その人波に飲まれて2人ははぐれてしまいます。そのときにお互いがベック!ザヤ!って呼び合うところは本当に胸が苦しくなるし、ザヤを守るということを真っ先に考えていて女の子を大切にしているベックの姿勢を感じるので儚くもあり羨ましく思いました

 

・荒れ果てた砂漠で大蛇に乗ったセトの遣いたちに襲われたとき、ベックがおとりとなってホルスとの連携プレーで相手を倒していくところ。ベックは特別武器を持っていたり攻撃する力があるわけではありません。ベックが盗賊としての度胸や経験があるということと、身体能力に長けているということ、そしてお調子者な人柄、これらが相まってこそ王に立ち向かえているわけなので、本当に襲われてしまえば自分の力じゃどうしようもないのにひょいっとおとりをやり遂げたところが最高にかっこいいです。

 

スフィンクスの謎を知恵の神トトが解いているときベックがトトに対して「神として考えないで!」と言うんですよ。やっぱりね神と人間では考え方が違うんだなと思いました。正解にたどり着くまでの道筋も違うのだろうと。トトが知恵の神と呼ばれるのは、単に多くの知識を知っているということに限らず人間的考え方にきちんと着地できるという点が大きいのかなと。ベックが人間であるというのがとっても好きだなと再確認できたシーンです。ベックが人間であることで超越した話も一般化されて引き戻されるし、単なるファンタジーに止まらずに綺麗に収まっているなと。

 

オベリスクという塔を建築の神と一緒に登っているとき、建築の神にザヤのことをバカにされてしまいそれに怒ってついお腹を殴ってしまうんですよ。それを引き金にバトルになるんですけど、冷静に考えてそれくらい予想がつくから腹がたっても我慢するじゃないですか、でも彼はできないんですよ。なぜなら愛するザヤのことだから。ハーーーなんという純愛!しかもこの結果ベックは建築の神を負かすことができたし、言葉でも圧倒して言い返すことができた。かっこいいーーー!!

 

・このシーンのあとベックは、セトとホルスが戦っている オベリスクの塔のてっぺんに辿り着きます。そのときに上手くホルスをアシストするしセトからは無事左目を奪い取る。ちゃんと交換条件としての仕事を成し遂げていてベックすごい。その後にベックに左目を投げるんだけど、左目を取ればベックはこのまま地面に落ちて死んでしまうし、ベックを助ければ左目はこのまま失ってしまう、という選択の中で単なる交換条件としての関係を超えて神と人間が信頼して強力に関係を築けていたということがここで明らかになります。ベタだけど泣きます。ホルスお前ええやつやんかーーーサイコーーーってなります。

 

好きなシーンはキリがないので、また思い出したら加筆しておきます…

 

 

公開日を迎えて

 玉森くんが実際にスクリーンに出演しているわけではないので、目立って全国を回ったりメディアで特集されたり、公に認知されたりしているわけではなかったこの作品。でもわたしは玉森くんが声優という新たな扉を開いてくれたことが嬉しくて作品への期待がとても大きかった。今までは公開日に観に行くなんていう労力を使ったことがなかったしいつ見ても同じだと思っていたけど、こんなに掻き立てられるように使命感を感じて力を注ぐ感覚、初めてだったしこの情熱こそ必要かもと感じました。必要ねーよとかいうツッコミはどうかしないで(笑)

たしかにベックの吹き替えが玉森くんじゃなかったら見に行かなかったであろう作品だし、お話に興味があるかと言ったらすぐに頷くことは出来ません。だけど、パンフレットにも目を通して改めて監督がどんな思いでこの作品を構想したかということや、演者がこの作品を撮るにあたってどれほどの準備をしてきたか。そしてCGが多い作品だからグリーンバックの中でたくさんの想像をして挑んでくれたその演技力。(その迫真の演技に対してはアフレコでなんとしてでも難しい息遣いも細かく再現して返す礼儀がそりゃ必要になるなと感じた。)その演技の中で練り直されたストーリー。CGを入れて映像を編集した技術と歳月と労力。玉森くんのアフレコは数日で終わったようだけど、この作品が出来上がるまでには色々なストーリーがあるわけで、そんな責任ある大役を玉森くんが務めることができ、玉森くんに任せようと言ってくれた人がいる。こんな素敵な経験をありがとうと心から思います。エンドロールが本当に長くてたくさんの方のお名前や企業名が並んでいます。パンフレットにも多くの方のお話が載せられていて、玉森くんと永野さんのコメントは2人で1ページしかありません。少し悔しくもありつつ、でもそれだけ魅力の多い内容の濃い作品であるということですよね。だからこそ原作のエンドロール終わりに<声の出演>として玉森裕太Kis-My-Ft2)と表記されることが余計に嬉しくて涙が止まりませんでした。素晴らしい作品に携われたのだなとわたしまで嬉しくて誇らしい気持ちです。

明日から週末だし公開されて日が増していくごとにキングオブエジプトを見る人がどんどん増えてくる。みんながどんなことを感じるのかがとっても気になります。いい反響が来るといいなと思うし、これがまた次の作品だったり新たなお仕事に繋がるきっかけになれたら素敵だなと思います。

 

駄文失礼致しました。

 

おしまい!